私どもは、実験動物飼育に携わってきたスタッフを中心に、お客様の立場に立って施設の洗浄消毒のお手伝いをいたしております。また、下記の内容もお引き受け致します。
・薬剤による実験動物施設の洗浄消毒
・ホルムアルデヒドガスによる施設の殺菌消毒
・研究所施設の清掃(抗菌、耐薬剤ワックス清掃など)
なぜ実験動物施設のクリーンアップが必要か
それは<試験研究のデータの信用性>を確保するためです。
・実験動物に対する病原体の汚染防止
・GLP要求事項に対応(適正な試験の実施と評価のために実験動物における病原体を含む有害微生物の汚染防止)
・感染した実験動物からの2次感染の防止
・研究者および飼育管理者の安全の確保
一般的に、実験動物はバイオロジカルクリーンルーム内で飼育管理されています。
クリーンルームにおける汚染防止の基本は、
・持ち込まない
・排除する
・堆積させない
・発生させない
搬入する実験動物が病原菌に汚染されていないことが第一です。また、試験研究で使用する器材、材料、動物飼育のための資材、えさはもちろんのこと、試験研究者および飼育管理者自身からの感染防止に努めなければなりません。
感染が確認または疑われる動物は直ちに動物飼育室から隔離処分しなければなりません。また、感染が確認された場合、周辺の施設、機器、飼育ケージなどすべてを洗浄消毒する必要があります。
日ごろから、動物飼育室の衛生管理につとめ、施設の清掃、ケージの清掃を作業基準に則り、実行していかなければなりません。微生物の繁殖しやすい有機物やごみ、塵を堆積させないことです。
微生物は、0から発生するものではありません。必ず1個の微生物が存在してそれが細胞分裂により多くなっていきます。好条件では30分に1回の細胞分裂が起こり、1日で248回細胞分裂します。すなわち2.8×1014個まで増えることになります。発生させないとは増殖させないということと同じ意味です。
実験動物施設では、施設、環境、動物が、当初設定された条件どおりに機能しているかどうかをモニタリングする必要があります。
・施設のモニタリング → 風速、風量、気流、温度湿度、塵埃数など
・環境のモニタリング → 微生物→落下、浮遊、付着菌検査
・生理的ストレス要因 → 温度湿度、明暗、照度、騒音測定
・摂取ストレス要因 → 飲料水検査 → 環境検査 検査