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技術情報・資料

ホルムアルデヒドでどうして菌が死ぬのか

殺菌機構を説明します。

ホルムアルデヒドは、芽胞をも殺しうる「強い殺菌力」を持っています。抗菌作用MIC(ppm)では、S.aureus(125), E.coli(125), K.pneumoniae(125), C.albicans(500), A.niger(500)です。

ホルムアルデヒドの化学構造は、HCHO 分子量30.03で下記の構造をしています。

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この構造が、微生物の細胞に対してどう作用していくのかを考えます。

生物の構成元素は、炭素C、酸素O、窒素N、水素H、リンP、イオウSなどがあげられます。生菌では、下図のように細胞膜(壁)が構成され一部に、アミノ基やカルボキシル基が出ています。

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そこにホルムアルデヒドHCHOがくると、アルキル化反応が起こり、メチロール化合物(-CH2OH)が形成されます。蛋白分子内ではメチレン基による架橋構造が形成され、細胞膜(壁)の蛋白構造 が変化し死滅します。

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